それでは、予算についての話に戻りましょう。

ご予算は決まりましたでしょうか。

私がこの予算で選ぶなら、こんな楽器を選ぶというのをざっくりお伝えします。

5万円前後
この価格帯のバイオリンはセット(アウトフィット)物が多く存在します。
入門・初心者用として製作された日本製の鈴木かチェコ製のARSMUSIC、その他は中国製ブランド位しかありません。初心者やお子様であれば SUZUKI#230はお勧めです。理由は安価で品質も安心・頑丈ということです。
対象:お子様・初心者の方

10万円から50万円
20万円前後では、ドイツの工房製(廉価版)バイオリン。
40万円前後では、ラベル無し・ラベルコピー バイオリン 1960-1990年代製の中古をオーバーホールしたバイオリン。
ここら辺価格帯は、日本では数多く存在するバイオリンクラスなので選び放題です。
対象:初心者・分数楽器からのステップアップ、アマチュアプレイヤー

50万から100万円
イタリアの若手製作家の新作バイオリン、日本人製作家の新作バイオリン、ドイツ・チェコなどのモダンバイオリン。
対象:音高生・音大生、ハイエンドアマチュアプレイヤー、プロフェッショナルプレイヤーのセカンド

100万円から500万円
イタリア新作バイオリン(若手から巨匠まで)、ドイツ・チェコ・フランス モダンバイオリン、ドイツ・フランス オールドバイオリン、イタリアモダンバイオリンなど選択肢はかなり広がります。
対象:音高生・音大生、ハイエンドアマチュアプレイヤー、プロフェッショナルプレイヤー

※ 対象はあくまで目安です。

予算が高くなれば選択できる幅が広がっていきます。 しかし、高ければ良いのかと思えば、そうでもありません。ご自身が、先々この楽器を持っていても満足できているイメージを持てる楽器をお選びいただければと思います。

まずは、自分自身が冷静に考え、
例えば、「完成された音」「音をつくっていく」どちらがよいか?と考えるのも良いでしょう。
年配の方、バイオリン教室の先生のお弟子さんは、モダンやオールド楽器を購入される事が多く、ある程度、音が出来上がっている楽器を選ぶ傾向にございます。
アマチュアプレイヤーや音高生・音大生は新作楽器の人気が高く、自分自身で弾き込み、音をつくっていく方を選ぶ傾向にございます。

モダンやオールドについては、著名な製作家であれば、ある程度の相場は見えますが、ラベルの製作家を調べても、調べられない、価格帯を調べても、他店でも取り扱いが無いので相場が分からないという不安が付きまとう事でしょう。
上記事例にあたれば、モダン・オールドバイオリンの値段は本当に良いか?は最終的に弾いた感覚で本人が決めるしかございません。

高額な楽器なので、「迷ったら断る」事を念頭に置き、探してみましょう。

長年バイオリンを続ける人は、技術が上がってきます。今現在、所有している自分の武器(楽器・弓)のレベルもあげていきたくなりますよね。そこで、買い替えをする場合、現状の自分のレベルに合わせた楽器を購入すれば、すぐに自分の技術が追いつき、また、すぐに楽器のレベルを上げていかないといけなくなる「いたちごっこ」のような状態が続くでしょう。
10年後もバイオリンを続けているのであれば、20万円の工房製(廉価版)を購入するのではなく、5年間貯金をして、5年後にイタリア若手製作家のバイオリンを購入する事をお勧めしたます。
万一、購入の5年後にバイオリンを辞めたとしても、手にしたバイオリンをお仲間に同等価格で販売することも出来るかもしれません。

買い替えは経済的にゆとりのある家庭であれば頻繁にできる事かと思いますが、特にお子様がいる一般家庭ではなかなか難しい事です。それであれば、しっかりしたバイオリンを一度だけ購入することで、何年経過しても、飽きる事の無いバイオリンを手にした方が 2本,3本買い替えるより断然お得です。

後悔先に立たず。

そんな気持ちを持ち続ければ、いつかきっと気に入るバイオリンと出逢える事でしょう。
ぜひ、「買取」「これから先のレベルに合った楽器」の事を考え、楽器を探してみてはいかがでしょうか。

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